子どもが登園・登校渋り。親の対応に困ったときに参考になる本 。マンガで見る 子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本

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子どもが学校や園に行くのを嫌がったり渋ったりすることはありませんか?

もし子どもが「行きたくない」と伝えてきた時、どう対応しますか?

この本には子どもが学校に行きたくないと言った時に、具体的でわかりやすく親が取るべき対応が紹介されています。

登校・登園渋りへの基本対応は5ステップ

この本には次のような5ステップの対応が紹介されています。

  • 大前提 子どもの性格やこれまでの歩みを踏まえる
  1. 学校に行きたくない理由を聞いてみる
  2. 親なりに学校に行くよう説得してみる
  3. 反応を見ながら実力行使
  4. 妥協してレベルを下げる
  5. それでもダメならその日は休ませる

出典:「マンガで見る 子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本」監修 菅野 純(早稲田大学名誉教授)主婦の友社

先日、発達障害の息子(5歳)が療育に行くのを渋りました。

この時に母親である私がとった対応を例にご紹介します。

登園・登校渋りへの対応は、普段の子どもの観察から

この本には5ステップの対応が紹介されていますが、それが絶対的な正解ではないと前述されています。

どのくらいわが子のことをよく見ているか

出典:「マンガで見る 子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本」監修 菅野 純(早稲田大学名誉教授)主婦の友社

が大切だと筆者の菅野純先生は言われています。

息子が療育へ行くのを渋った日のスケジュールは次の通りでした。

その日は、一日に言語訓練と療育の二カ所に行かなければなりませんでした。

夫と分担していましたが、親の私たちは時間に間に合うように、息子に食事させ・着替えさせ・持ち物を準備し・車に乗せるというような、たくさんのdoing(行動)がありました。

やらなければならないdoingでいっぱいになってしまい、息子のbeing(状態)がどうなっているかの観察を怠っていました。

1:登園・登校渋り対応の第一歩。子どもに理由をきく。

まずは、なぜ登校・登園が嫌なのか理由を子供に聞いてみます。

息子に「なんで、嫌なの?」と聞きましたが、言葉が遅いこともあり顔を背けて「おうち帰る」とだけしか答えてくれませんでした。

大事なことは、子どもは思っていることや理由をすべて言葉にできるわけではない

出典:「マンガで見る 子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本」監修 菅野 純(早稲田大学名誉教授)主婦の友社

と、この本にも書かれています。まだ5歳。定型発達の子でも気持ちを言語化するのは難しいですよね。

2:登園・登校渋りでのNG対応。子どもを騙すのはダメ。

車から降りてこない息子に、「おうちに帰るって、先生に言おう」と説得してみました。すると息子はすんなり車から降りてくれました。

ただし、私はここで間違った説得をしてしまいました。

家に帰ると見せかけて、あわよくば療育に行けたらと思って、騙すような声かけをしてしまったのです。

「先生待ってるから行ってみよう」などと声をかけるべきでした。

この本にも次の通り書かれています。

散歩と称して学校へ連れて行ったりするお母さんがいるのですが、そういうのはNGです。

出典:「マンガで見る 子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本」監修 菅野 純(早稲田大学名誉教授)主婦の友社

3:登園・登校渋りに力づくで対応してみる。

車から降りた息子でしたが、迎えに来てくれた先生の顔を見るとまた車に戻ってしまいました。

手を引いて車から降ろそうとしましたが、泣いて嫌がりました。

4:登園・登校渋りにハードルを下げて対応。

先生とも相談して、療育内容をいつもより減らし、少しだけでも取り組むことで、嫌だったけどできた成功体験で終わろうということになりました。

嫌がる息子を抱きかかえて療育の部屋に入ったところ、今までにないぐらいの癇癪をおこし泣きましたが、とりあえずその日の療育はやり遂げたということになりました。

5:思い切って休むと先生に伝えてもよかったのかも。

前述のようなエピソードがあった後、この本に出合いました。

今振り返ると、誤った声かけをしていたなと反省することが多々ありました。

過去最悪の癇癪を起した時点で、先生に休ませることを相談するのも一つの手段だったのかもしれません。

療育の先生方もプロなので、今回の対応には間違いがなかったのだとは思いますが、私たち親が息子への支援不足があったことで、先生からの支援が本人には辛い結果になってしまったのは否めません。

チェックリストや具体例も豊富。行動に移しやすい。

この本には登園・登校渋りの初期対応以外にも、登校渋りに効果的な3段の心の土台作りのやり方や、休んでいるときの過ごし方が書かれています。

親子関係や心の土台完成度のチェックリスト、漫画でケーススタディが展開されていて、声のかけ方一つ一つが具体的に示されていて、すぐに行動に移せます。

うちの子は登校拒否なんてしない、うちの子は大丈夫と思っている場合でも、

お守り代わりに手元に置いておくと、すぐに対応できると思います。

是非、読んでみてください。

この記事を書いた人
ママランド

時短勤務の会社員SE (システムエンジニア)ワーママ。1985年生まれ。夫と、軽度知的障害を伴う自閉スペクトラム症の息子・定型発達の娘の4人ぐらし。発達障害児とワーママが心にゆとりのある暮らしを目指して発信しています。

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