発達障害の子どもに勉強する習慣をつけるには?親がサポートする方法がわかる本「気づいたらうちの子・・・勉強してる!行動科学で勉強習慣をつける」を読んだ感想

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子供が家で勉強しない。

子どもが自分で勉強してくれるようになってほしい。

なんで子供が勉強したがらないかわからない。

こどもが勉強するために親は何をすればいいのかわからない。

こんな悩みをもつ親はたくさんいると思います。

私もその一人でした。そんなときに読んだのがこの本です。

こどもの勉強習慣を身につけるために、親がすべきことが行動科学からの視点でかかれています。

この記事では、「気づいたらうちの子・・・勉強してる!行動科学で勉強習慣をつける」を読んだ、

発達障害児ワーママ視点の感想をご紹介します。

【要約】子どもの勉強を習慣づける3つのポイント

この本は、子どもが勉強を習慣化する方法が書かれています。

その方法は次の3つです。

  1. 勉強はリビングで、机の上は片付ける
  2. 何分勉強するか時間を決める。何問解くかは関係ない。
  3. やさしい問題から始めて、毎回成功体験で終わる

これは行動科学で裏付けされた方法です。

この3つを親がおさえたうえで、そのやり方を視覚的に子供に伝えることが大切です。

子どもに勉強習慣をつけるために、親も努力が必要です。

例えば

  • 子どもがリビガク中は親も読書や仕事や家事を頑張る
  • 勉強のライバルとなるスマホやゲームの置き場所・使う時間を家族で統一する
  • 子どもの努力量にアンテナを張り、悪い結果でもがんばったところを褒める

などです。

また「非認知能力」や「新カリキュラム」についても言及されています。

発達障害児にも活かせる内容が書かれている

私には年長の発達障害の息子がいます。

就学に向けて、少しでも勉強習慣をつけておきたいなと思っているところにこの本に出会いました。

ただこの本を手に取りながらも、

発達障害児の息子に、定型発達児向けのやり方は合わないかも。。。

そもそも無理かな。。。

と思っていました。

それが読んでみると、発達障害児子育てではよくきく、

  • スモールステップ
  • ABCモデル
  • 成功体験
  • 視覚に訴えるツール

という言葉が出てきたのです。

これを目にしたとき、これは発達障害児にも効く部分があるのでは?と思いました。

特に成功体験につなげるために、

1・2学年下のドリルから始めるというのは、なるほど!と思いました。

我が家の場合だと、年齢は5歳ですが、知的年齢は3歳です。

現時点では運筆や迷路などから始めようと思いました。

実際にやってみた

この本を読んで、俄然やる気になったので、さっそく試してみました。

【ポイント①:環境】ダイニングテーブルに勉強道具をセット

この本で、子どもが勉強したくなるスパイラルに入るために、

次のようなABCモデルが必要と記載されています。

A(先行条件)勉強にとりかかりたくなる環境を作ってあげる

B(行動)子どもに効果の高い勉強法で取り組ませる

C(結果)「勉強したら良いことがあった」というご褒美を用意してあげる

石田 淳『気づいたらうちの子・・・勉強してる!行動科学で勉強習慣をつける」大和書房 2019年出版 P.41

つまり、子どもが勉強したくなるために、親が最初にすることは「勉強にとりかかりたくなる環境」を作ることと紹介されています。

そこで今回はダイニングテーブルをきれいに片づけました。

そしてテーブルの上にプリントワーク3枚(両面)と、色鉛筆を用意しました。

「できた!」という成功体験につなげることが大切なので、

ひらがなや数ではなく、遊び感覚でできそうで、本人の年齢よりも低いものを選びました。

また今日やる量がわかるように1枚ずつケースに入れました。

色鉛筆もどこに片付けるかわかるようにケースに入れました。

どちらのケースも100円ショップのSeriaで購入したものです。

【ポイント②:時間で縛る】タイマーを使って5分間勉強する

タイマーを見せながら「5分勉強するよ」と伝えて取り組みました。

【ポイント③:ご褒美】終わったら褒める!そしてYOUTUBEを解禁

1問解くごとに「よくできたね!」「上手に塗れたね!」と褒めました。

そして子どもが大好きなYOUTUBEで動画を1本見る。

1本動画を見たら、次のプリントをする。

この繰り返しでトータル1時間半ほどかかりましたが、完走することができました。

実際に取り組んでみた感想

年長の息子との「1年生の宿題シミュレーション」をやってみましたが、

ABCモデルを使った勉強は、発達障害児にも有効だなと思いました。

ただ即効性があるわけではないので、地道に親子で取り組むのが大切だと思いました。

そのためにも、親がイライラしない心のゆとりぶれない子育ての軸を持つことが必要だと思います。

著者は日本の行動科学マネジメントの第一人者

著者は日本において行動科学マネジメントの第一人者の石田純さんです。

行動科学マネジメントとは、

成果をあげる人の行動を分析する行動分析学や行動心理学を使って、

行動にフォーカスした科学的根拠に基づいた実用的な手法のことです。

著者は、アメリカで行動分析学・行動心理学を学び、

それを日本人向けにアレンジした行動科学マネジメントを確立しています。

行動科学を使ってビジネスの場面で人を成長させる方法がかかれた著書「教える技術」シリーズ(かんき出版)はベストセラーです。

著者はビジネスだけでなく、教育においても精通しています。

学習塾パーソナルスタディを展開しています。

ただの学者ではなく、教育の現場にもいる方なので、信頼できるなと思いました。

環境・時間・成功体験を整えて親はサポートをしよう

子どもに勉強習慣をつけるために親がすることは次の3つです。

  1. 勉強はリビングで、机の上は片付ける
  2. 何分勉強するか時間を決める。何問解くかは関係ない。
  3. やさしい問題から始めて、毎回成功体験で終わる

親が子供に教えたり、管理したり、褒めたりすることで、

子どもに勉強習慣を身につけさせることができます。

勉強習慣の付け方を知りたいときに、お勧めの本です。

この記事を書いた人
ママランド

時短勤務の会社員SE (システムエンジニア)ワーママ。1985年生まれ。夫と、軽度知的障害を伴う自閉スペクトラム症の息子・定型発達の娘の4人ぐらし。発達障害児とワーママが心にゆとりのある暮らしを目指して発信しています。

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