子供が発達障害かもしれない。 診断や療育を受けたいけど、どうすればいいの?
自治体によって手続きの方法も異なり、自分の地域の情報が知りたくても、 ネットに公開されていないことが多く、不安な中で色々情報を調べるのは大変ですよね。
この記事では、大阪府大阪市における療育を受けるまでの、おおまかな流れをご紹介します。2021年3月に実際に区へ問い合わせた内容を元にしています。
療育を受けるためには3つの方法がある
大阪府大阪市で、療育を受けるためには次の3つのルートがあります。
- 病院で検査を受け、医師の診断を取得する方法
- 子供相談センターで検査を受け、療育手帳を取得する方法
- どちらも取得しない方法
順番に説明します。
1:医師の診断を取得する方法
発達障害の検査・診断を行なっている病院を受診し、検査を受けて、医師に診断してもらい、意見書を書いてもらいます。
その意見書を元に、区役所で受給者証を発行してもらい、その受給者証を使って療育機関に通所します。
1-1:検査・診断を行なっている病院を探し、予約する。
各区にある保健福祉センターの窓口にて、いくつか紹介してもらえます。
また全てではありませんが、大阪府HPの下記ページに発達障がいに関わる医療機関の一覧のファイルが掲載されています。
(リンク先が異なる場合は、コメントいただければお調べし、リンク先を更新します。)
こちらの一覧から病院を選び、ご自身で予約をする必要があります。「子供の発達検査を受けたいのですが」と病院に問い合わせればOKです。
どこを選べばいいかわからないという方もいるかと思いますが、まずは検査を受ける1回だけのことを考えて、待ち時間に子供が耐えられるキッズスペースなどがあるか?移動がスムーズにできる場所にあるか?などを考えればいいと思います。
その後、定期的に受診することになって、先生との相性が合わない等が起きれば、その時にまた新しい病院を探せばいいと思います。
待機期間はどのくらいか?
気になるのが診断を受けるまでの予約待ち期間の長さです。
昨今、発達障害の認知も進み、検査の予約も多くなっているため、予約待ちの期間が長くなっています。 待機期間についても、同じく開示されています。
(リンク先が異なる場合は、コメントいただければお調べし、リンク先を更新します。)
診断を受けようか悩んでいる場合は、 ひとまず予約して、待機期間中に本当に受診するか検討するのもいいと思います。やはり診断は受けないと決めた場合は、必ずキャンセルが必要ですが、やはり診断を受けたいと決めてから予約するよりも待機期間が短くなりますし、 悩む期間の終わりが決まっている方が、気持ちの整理につながるかもしれません。
1-2:検査を受ける
予約日に受診して、検査を受けます。
検査は頻繁に受けるものではありませんし、検査のために何か練習したりする必要はありません。
1-3:意見書・診断書をもらう
検査の後、医師に意見書を作成してもらうように依頼しましょう。
その際、『療育に通うための受給者証の申請に使う』と伝えるとスムーズです。 ドクターの作る意見書は、就学や就園に必要なものに使われる場合もあるので、 何のために使う意見書か伝えることで、必要な事項を意見書に書いてくれます。
ちなみに、区役所に問い合わせたところ、意見書には次の2つが記載されていることが必要だそうです。
- 診断名(例えば自閉スペクトラム症等)
- 療育が必要である旨
2:療育手帳を取得する
2-1:療育手帳とは
子供の発達障害には、知的障害を伴う場合と、そうでない場合があります。
知的障害を伴う場合に、一貫したサービス(公共交通機関の運賃割引等)を受けやすくするために作られたのが、療育手帳です。
大人で知的障害や身体障害がある場合に障害者手帳を持つように、 子供で知的障害をともなう発達障害の場合に持つのが療育手帳です。
子どもに知的障害があるかどうか判断できない場合は、お住いの保健福祉センターに相談すれば、見立てていただけるそうです。
大阪市:療育手帳 https://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/page/0000007728.html
2ー2:検査の申請をする
申請は本人または保護者が、各区の保健福祉センター福祉業務担当課窓口にて手続きが必要です。大阪府HPの次のリンク先からお住いの地域の担当課を探すことができます。
お住まいの区の保健福祉センター福祉業務担当https://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/page/0000371237.html
2-3:検査を受ける
申請とは異なり、大阪市こども相談センターで、知的障害があるかどうかの検査を受けます。
大阪市こども相談センター (06)4301-3100 ※18差以上の場合は異なります。https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000002786.html
検査を受けるまでの期間(待機期間)はどのくらいか?
窓口に電話で確認したところ、2021年3月時点で、だいたい3ヶ月ほど先からの予約になるそうです。
2-4:療育手帳を受け取る
検査した結果、知的障害があると認められれば、療育手帳を発行してもらえます。
その療育手帳をもとに、区に受給者証を発行してもらい、その受給者証をを使って療育に通所します。
3:診断も手帳も取得しない
療育先によっては療育手帳や診断・意見書が無くても受け入れてもらえる療育機関もあります。
ただし、その場合は受給者証を発行してもらうことができないので、 療育にかかる費用は全額自費で通うことになります。
また各療育機関はHPなどの整備が遅れていることが多いので、手帳や診断が無くても受け入れてもらえるか、確認の電話が必要になります。
4:受給者証発行の申請方法
4-1:必要なもの
- 療育手帳または、診断名(障がい名)や療育が必要である旨がかかれた意見書
- 印鑑
4-2:手続き場所
受給者証の発行申請は、各区役所になります。
お住まいの区の保健福祉センター福祉業務担当https://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/page/0000371237.html
5:おすすめ書籍
発達障害のお子さんがいながら、家事を楽に回すための「おうち効率」化の方法について書かれています。なんと著者のmayuさんはインスタはフォロワー数13万人!
ぜひインスタグラムもチェックしてみてください。
この投稿をInstagramで見る
コメント