自閉っ子にお金の教育を始めて失敗した話。

育児

皆さんは子供へお金の勉強はしているでしょうか?

最近では、マネーリテラシーを高めることで人生を豊かに過ごせると、注目を集めていますね。

私も息子が5歳(中身は3歳)になったので、何かお金に触れさせたいなと考えていました。

この記事では、私が息子にお金の勉強をして失敗したこと、それを踏まえて今後のお金の教育について計画している事をご紹介します。

1:お金の教育を始めて失敗した話

私が息子にしたお金の勉強の失敗談をご紹介します。

1-1:参考にした本

息子にお金の教育を始めるにあたって、何をすればいいかわからなかったので、私は子供へのお金の教育に関する本を探しました。

息子の中身は3歳なので、3歳でもわかる教え方は無いかなと思い探しましたが、ほとんど小学校低学年以上に向けての本で、なかなか3歳ぐらいを対象にした本はありませんでした。

その中で唯一、3歳からのお金の教育についてかかれている本がこちらです。

貯金、寄付、買い物、お手伝い、お小遣いなどなど、3歳から始まり、ティーンエイジャーへの金銭教育について記載されています。

1-3:小銭が減ることを嫌がる変なこだわりができてしまった

硬貨で遊び始めてしまった息子をみて、このままでは良くないと判断した私は、小銭をいったん片付けることにしました。

しかし、小銭を片付けようとした私を見て、息子は「なくなる、イヤ!」と拒みました。

息子が見ている時には片付けられないので、息子が保育園へ行っている間に片付けましたが、それでも思い出しては「どこいった?」と部屋を探し始めました。

「お母さんが、大事に持っているよ」と説明しましたが、後日また探し始めるの繰り返しでした。

以前から細かいものがたくさんある状態(レゴブロックや大量のミニカー等)を好んでいたので、小銭も同じように大量に与えすぎて、こだわりを生んでしまったのです。

 

1-4:小銭を入金するのが大変だった

 

なんとか回収した小銭のお年玉。ほぼ1円玉と10円玉だったので、このままでは買い物に利用することもできないので、子供の口座に入金することにしました。

しかし、ATMでは硬貨は1回に50枚しか入金できず、12回にも分けてなんとか入金できました。本当は息子にATMに入金させて両替した経験をさせたかったのですが、断念。

私が口座から千円札で出金して、息子に「お金を交換したよ」と言って渡しました。やはり、大量の小銭が紙1枚に変わったことはわかっていませんでしたが、その頃には大量の小銭への執着も薄れていました。

 

2:お金の教育を失敗して得たこと

失敗してもただでは起きない私。この経験からわかったことをご紹介します。

2-1:まだお金で物が買えることがわかっていない

息子は、まだお金で物が買えることを理解していないことがわかりました。

振り返ってみると、我が家は電子決済中心のキャッシュレス生活をしており、買い物ではクレジットカードやスマホをピッとしているだけでした。

息子とセルフレジに並んで操作したことは何度もありましたが、その時も小銭や紙幣で払うことはしていなかったので、買い物は最後にピッとすればいいぐらいに思っていたのだと思います。

2-2:息子は物欲が少ない

息子と買い物に行っても、これがほしいと駄々をこねられたことがありません。

むしろ、「早く!お父待ってるよ!」とせっかちに帰りたがることの方が多かったです。

お菓子売り場に連れて行って、「コレ、買う?」ときいて初めてカゴに入れるレベルでした。おもちゃ売り場では、遊びだしてなかなか帰ろうとしないということは多々ありますが、買ってほしいと懇願されたことはありません。ただひたすら遊び続けたいだけでした。

このように息子には欲しい物を買いたいという物欲がないことがわかりました。

 

3:これからのお金の教育の取り組み

失敗してもただでは起きない私。この経験から今後のお金の教育の方針を考えました。

3-1:お金を使って買い物する姿をみせる

我が家は自動で家計簿をつけるためにもキャッシュレス生活をしています。

ですが、息子と現金を使って買い物をする機会を作り、息子の目の前でお金の受け渡しをしたり、息子にお金の受け渡しをさせたりしようと思いました。

例えば、自動販売機で飲み物を買ったり、週一のまとめ買いもある商品だけは息子に会計をさせたり、保育園費用を息子に集金袋に入れさせたりです。

これによって、品物はお金を払うことで持って帰れる、物やサービスがほしいときにはお金が必要だということを経験させていきます。

3-2:硬貨の種類にふれる

小銭を大量に与えすぎて失敗しましたが、千円を適量に両替し、息子に触れやすいように貯金箱を誕生日プレゼントしました。

この貯金箱は、6種類の硬貨を選別してくれるし、それらを1枚ずつ取り出すことができます。透明になっていて中身が見えるので選別される様子が目で見てわかります。
取り出すときも、目的の硬貨が入っている所を出口に合わせる必要があるので、硬貨の違いが体験できるかなと思い購入しました。

3-3:たまに自分のお金で買い物させる

物欲のない息子ですが、たまには近所に歩いて、好きなものを見付けて買うという経験を意識的にしていきます。必要なものは買わないと手に入りませんからね。

3-4:お手伝い・お小遣いはまだまだ先

必要なものを手に入れるためには、お金が必要。お金を増やすためには働かなくてはいけない。と、つなげていきたいですが、

働くこと・お手伝い・お小遣いについては、まだまだしっかり計画して教えないといけないなと思います。

療育先の先生から、働くことの練習としてお手伝いがあるが、お手伝いは気が向いた時だけしてだめ。なぜかと言うと社会システムは気が向いたときにだけ働いても対価はもらえない仕組みになっている。決まった日に働いてこそやっと対価が得られるので、お手伝いのやりかた・その内容には注意が必要と言われました。

確かにその通りで、「お金は木にならない」にもお手伝いの内容については、自分の身の回りのことではなく、家事一般をお手伝いとし、決められた期間内に達成することと記載されています。

この記事を書いた人
ママランド

時短勤務の会社員SE (システムエンジニア)ワーママ。1985年生まれ。夫と、軽度知的障害を伴う自閉スペクトラム症の息子・定型発達の娘の4人ぐらし。発達障害児とワーママが心にゆとりのある暮らしを目指して発信しています。

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