YouTubeばかり見る発達障害児が自分から視聴終了できる方法。アレクサなどスマート家電を使った視覚支援。

育児

子供がYouTubeばかり見て、なかなかやめられない。

そのせいで生活リズムに悪影響がでている。

このような悩みをお持ちの親は多いのではないでしょうか?

我が家の自閉症スペクトラムの息子も、

1歳の頃からYouTubeが大好きで、ずーっとYouTubeばかり見ていました。

気持ちの切り替えが苦手な息子は、YouTubeを消すと癇癪を起こしたり、大泣きしました。

一方でYouTubeさえ見せていれば大人しくしていてくれるので、

その間に家事や持ち帰り仕事がはかどってしまう。

親の私もだらだらとYouTubeを見せることを許してしまう生活が3歳ごろまで続いていました。

これではダメだと思い直して、療育の先生と相談しながら、

「20時にはYouTubeをやめる」

という目標をたてて取り組みました。

5歳になった今では自分からYouTubeを消すことができています。

この記事では、

我が家がYouTubeばかりの生活から抜けだすために取り組んだことを

成功例・失敗例の両方をご紹介します。

アレクサを使ったアナウンスでYOUTUBE終了に成功

Fire TV Stick リモコン

【ポイント①】Fire TV Stickを使ってテレビでYOUTUBEを見る

わが家ではYOUTUBEはテレビ画面で見るようにしています。

そのためにAmazonのFire TV Stick 4Kを利用しています。

スマホやタブレットで見せるよりは、大きいテレビ画面で見た方が目に良いと思ったからです。

【ポイント②】アレクサを使って自動的に声かけ

スマートスピーカーのEcho show5に、毎日の定型アクションとして次の2つを登録しました。

19:40 アレクサのおしゃべり「そろそろテレビを消しましょう。

19:50 アレクサのおしゃべり「もうすぐ20時です。

なぜスマートスピーカーでアナウンスするかというと、理由は2点あります。

  • 親が家事など別のことをしていても、時間を気にしなくていい
  • アレクサという家族以外の存在からアナウンスされることで、子どもも素直に従う

そして次のような流れでYOUTUBEを終了します。

  1. アレクサからアナウンスされたら、親からも「この動画でおしまいね」と伝える。
  2. しれっとリモコンを親が持つ。
  3. YouTubeのゲージを何度か表示し、残り時間を視覚的に伝える。
  4. 動画が終わったら、すぐにテレビを消す。
  5. YOUTUBEを終了できたことを褒める。
  6. 一緒におもちゃでしっかり遊ぶ。

子供の変化

YOUTUBEをみる息子

以前は保育園から18時に帰宅するなり、すぐさまYouTubeを見始め、

食事中も、入浴後も、寝る前までずーっとYouTubeがBGMのようにテレビで流れている状態でした。

就寝時間が23時になることはザラでしたし、日付を跨ぐことも頻繁にありました。

「20時にYOUTUBEを終わる」という目標を立て、取り組みはじめてから4か月ほどたってからは、

アレクサからの声かけですんな行動できるようになりました。

アレクサからアナウンスされると、自分から「どれにしようかなー?」と言いながら、

最後の動画を選び、「これで最後(にして)いい?」と親に確認してくるようになりました。

動画を見終わると「終わった!」と言って、自分でテレビを消し、おもちゃで遊びます

見通しの視覚支援と親の主導権不足が招いた失敗

20時にYOUTUBEを強制終了したら大癇癪

アレクサとスマートリモコンのNature Remoを使って、20時に自動的にテレビを強制終了する方法を試しました。

アレクサの定型アクションに時間指定で、テレビの電源をOFFにするよう登録したのです。

20時になると、動画が途中でも強制終了するので、息子はもっと見たいと大癇癪を起しました

時計も読めなかった息子は、後どのくらいYOUTUBEが見れるのか見通しが持てず

急に楽しんでいた動画が見えなくなって、怒りにつながったのでした。

定型の大人でも見ているテレビがいいところで消されたらイラッとしますよね。

最後の動画を自分で選ばせたら「泣きの一回」の無限ループに

Fire Stick TVのリモコンとTV画面

20時を目途に親から「最後の動画どれにするか決めよう!」と提案しました。

その時は「これにする」と動画を選ぶことができるのですが、

その動画が終わらない内に

これじゃなかった!

やっぱりコッチの動画を最後にする

ズルズルと動画を選び続け、結局終われないことが起きました。

ある程度の選択権や制限は親が主導権を持って進めなければならないところですが、

癇癪を起こさないよう、本人が納得してYOUTUBEを終わりにできることを優先してしまっていました。

「消去バースト」という現象を知る

「かんしゃく」を消去しようとすると、子どもはなんとかして要求を叶えさせようとして、かんしゃくが一時的に激しさを増します。これを「消去バースト」と言います。

【発達障害・行動の科学療法ABA vol.3】子どもの強固な「こだわり」への対応は?『問題行動の消去』具体例に学ぶ https://hugkum.sho.jp/114413

発達障害児の息子ですが、今まで癇癪らしい癇癪はあまりありませんでした。

それは、親が先回りして上手くいくようにしていたからと、今思えばわかります。

悪い生活習慣を断つために取り組んだYOUTUBE視聴の終了ですが

これに取り組み始めて、今まで見たことがないほど泣いて暴れる息子を見ました。

こんなに嫌がる息子を見たことがなかったので、

癇癪を起してまでYOUTUBEをやめさせる必要があるのか

何かやり方が間違っているのではないか?

と、とても不安になりました。

ですが、療育の先生に息子の行動は「消去バースト」と呼ばれるもので、

今は対応が苦しいかもしれないけれど、そのうち収まる。

やり方が悪いから癇癪を起しているのではなく、むしろ正しく接しているから、

応用行動分析学(ABA)に則った「消去バースト」現象が息子に出ていることを教えてもらい、

前を向くことができました。

便利なスマート家電を利用して親子共にストレスフリーに

わが家の場合は、

  • Fire Stick TV
  • Echo Show 5
  • Nature Remo

などのスマート家電を利用して、親の声かけストレスを軽減したり、

発達障害児への視覚支援を行いました。

発達障害の子の特性は様々で、我が家と全く同じ方法が通用する場合ばかりではないと思いますが

少しでもどなたかの参考になればと思っています。

この記事を書いた人
ママランド

時短勤務の会社員SE (システムエンジニア)ワーママ。1985年生まれ。夫と、軽度知的障害を伴う自閉スペクトラム症の息子・定型発達の娘の4人ぐらし。発達障害児とワーママが心にゆとりのある暮らしを目指して発信しています。

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